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リレーエッセイ第9弾!

掲載日:2016-6-20 22:34:35

前回の片山徳子様のバトンを看学9期生の大須賀桂子様がつないで下さいましたので、ご紹介いたします



       
          健康第一生涯保健師   

           岡山大学医学部附属看護学校9期生  大須賀 桂子

 2016年3月31日、第88回選抜高校野球大会の決勝戦で、香川県代表校、高松商業高校は智弁学園高校に延長11回の末、2対1で涙を呑みました。その熱戦の興奮が覚め遣らぬ翌日の昼さがり、突然の電話で片山子氏から“ときわ会リレーエッセイ”のバトンを渡されました。片山子氏とは、全国から注目されていた看護師保健師統合カリキュラム教育校の玉野総合医療専門学校で7年間、教員生活をともにしました。

 看学9期生の私は1959年に卒業、保健師学校に進学し、1年後に出身地の香川県で保健師デビューしました。当時、香川県では地区把握、地区診断、地区組織活動による総合的な共同保健計画に基づく公衆衛生活動が推進されていました。保健師の業務は衛生教育、健康相談、家庭訪問指導などで、結核予防、母性・乳幼児の健康増進が主でした。毎日毎日、公用自転車で担当地区を巡るのですが、舗装されていない凸凹道は風が吹けば砂塵が巻き上がり、雨が降れば泥水が跳ね上がりました。

 あれから56年有余、核家族化、少子高齢化、情報化など、社会環境の変化に伴って、保健師に関わる事業はがん教育、精神保健、子育て支援、児童虐待防止、地域包括ケアシステムの構築など複雑多岐にわたってきました。今、保健師たちは人々の健康を守り、地域を元気にしようと“みて、つなぎ、動かす”保健活動を原点にして、地域の人々とともにあらゆる健康レベルの人々を支え合う“まちづくり”を進めています。

 医療や看護、福祉は施設完結型ケアから地域ケアへシフトしています。かつて保健師の特有の活動であった家庭訪問は、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問介護など、多職種の様々な人たちにより在宅支援が行なわれるようになりました。そして、チームケアにおけるキーパーソンとして、看護職者に期待が寄せられています。私たちはいつの時代にも看護の本質を問い続け、対象者の基本的人権を擁護してきました。社会から期待され、人々をエンパワーメントできる看護の力がいろいろ輝く時代を迎え、看護職者であることの誇りを一層強くしています。

 私は現職の53年間に地域の保健師、医療ソーシャルワーカー、精神科ソーシャルワーカー、看護教員として働き、引退後は“健康第一生涯保健師”をモットーに、精神保健、障害者福祉分野でボランティア活動を行なっています。感謝の日々です。
 末筆になりましたが、ときわ会のますますの発展と会員皆様方のご健勝をお祈り申上げます。
 

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